もりのぶ小児科|新宿区西五軒町の小児科

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おたふく風邪について

おたふく風邪の正式名称は流行性耳下腺炎といい、ムンプスウイルスに感染することで発症します。
耳の下にある耳下腺が炎症を起こし、頬から耳の下が腫れる病気です。

子供が発症しやすく一度感染すると免疫を獲得し、再発する可能性が低いです。
成人で免疫がない場合は、おたふく風邪を発症します。

ムンプスウイルスが、咳やくしゃみ、咳といった飛沫を介して拡大します。

また、もりのぶ小児科では、おたふく風邪の予防接種を行っています。
下記のボタンよりお気軽にお問い合わせください。

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一番感染しやすいのは潜伏期間

おたふく風邪の一番感染力が高い時期はおたふく風邪を発症している期間です。

おたふく風邪の感染経路には、「飛沫感染」と「非接触感染」があります。
おたふく風邪の潜伏期間は、およそ2~3週間(平均して18日前後)といわれています。

周囲に感染しないように、治るまでの期間は、自宅で療養します。

また、感染時に症状が現れない「不顕性感染」は、感染者のおよそ3割と言われています。

 

おたふく風邪の主な症状

おたふく風邪の主な症状はいくつかあり、以下の通りあげられます。

 

  • 発熱を伴い、40度に達することがある
  • 耳周辺(耳下腺・顎下線・舌下線・唾液腺など)の腫れや痛みを感じる
  • 食べ物を飲み込む時に痛みを感じる

大人と子供の両方に同じような症状が現れますが、一般的に大人の方が症状が強く出る傾向にあります。

 

危険な合併症とは

おたふく風邪は症状が現れてから、通常であればおよそ1週間前後で治ります。

しかし、おたふく風邪は予防接種を受けていないと、ムンプス髄膜炎などの合併症を引き起こしやすい病気であり、注意を払う必要があります。

 

さらに、おたふく風邪に伴う合併症は、以下のようなものがあります。

 

  • 「髄膜炎」は約1%~10%の罹患者に現れ、頭痛や嘔吐などの症状が現れます。
  • 「ムンプス難聴」は罹患者のおよそ0.01%~0.5%に現れ、おたふく風邪が治った後も後遺症として続く難聴です。
  • 「脳炎」は約0.02%~0.3%の割合で発症し最悪の場合、死に至ります。
  • 「膵炎」は約4%の割合で発症する膵臓の炎症で、上腹部から背部まで非常に痛みを伴います。
  • 「精巣炎」は約20%~40%の割合で発症し、思春期以降に感染すると男性の精巣に炎症を起こします。
  • 「卵巣炎」は約5%の割合で発症し精巣炎と同じく思春期以降の感染により、女性の卵巣に炎症を起こします。

 

子どもも大人も予防接種を受けよう

おたふく風邪に罹らないため、更には合併症を予防するために最も重要なことは、予防接種です。
子どもも大人も予防接種を受けることができ、1歳から予防接種を受けることが可能です。


日本では「任意接種」

おたふく風邪の予防接種は定期接種無料で受けることができる国があります。

しかし、日本では先進国の中では珍しい任意接種となっているため、予防接種を受ける場合は小児科などの医療機関で受けることができます。

有料となっています。

 

予防接種を受けるメリット

おたふく風邪の予防接種を受ける最大のメリットは、おたふく風邪を罹患を予防できることです。

また、予防接種を受ける事で、おたふく風邪の合併症を防止することができます。

 

大人でも予防接種を受けた方がよい人

子どもに羅患する人が多いように思われるおたふく風邪ですが、大人の方もおたふく風邪の予防接種をしたほうがいいです。

大人のどういった方がおたふく風邪の予防接種を行った方が良い方は、以下の通りです。

子どものころに予防接種を受けていない人
子どものころにおたふく風邪にかかっていない人
子どもを授かる医師のある人(男性・女性共)
子どもを相手とする職業に就く人(保育士、幼稚園で勤務する人、小学校の教師など)
医療従事者(特に小児科や耳鼻科など、子どもを診療する機会のある方)


しかし、妊娠中はおたふく風邪の予防接種は、生ワクチンのためできませんので、妊娠前に受けることがオススメです。

 

1歳で1回目を、年長さんで2回目の接種

おたふく風邪の予防接種は1歳以降に1回目を接種することができます。

ただし、日本では現在おたふく風邪の予防接種は任意接種であり、費用が掛かります。
小児科など医療機関と相談してください。

小学校入学前に2回目の接種を受ける必要があります。
1回の接種だけでは、免疫が弱くなりますので、追加接種が必要になります。

小学校に入る前のタイミングで2回目の接種を受ける事をお勧めします。

地域でおたふく風邪が流行することが減り、罹患者との接触する機会もなく、免疫が強化されることが減ってきております。
おたふく風邪の感染対策が進んできている証ですが、予防接種で免疫を強化する必要があります。

 

気になる費用は?

おたふく風邪の予防接種にかかる費用は、任意接種のため有料です。

当院では、1回の接種で6600円(内税600円)の費用が掛かります。

また、新宿区では費用負担があります。
新宿区の助成で受ける場合は、3000円になります。

子どもの予防接種(新宿区)city.shinjuku.lg.jp

1-6歳までの間で1回分の助成が利用できます。
2回目の接種は助成の対象外です。

問診票の発行や詳細は新宿区の区役所や保健所にお問合せください。

また、文京区でも助成があり、1回分の接種に対しては、一部負担で接種を受けることができます。

おたふく風邪ワクチン(文京区)city.bunkyo.lg.jp

 

おたふく風邪ワクチンの副反応は?

おたふく風邪の予防接種を受けた後に出る副反応はいくつかあり、以下の通りあげられます。

  • 発熱
  • 耳下腺付近の痛み
  • アレルギー反応(蕁麻疹)
  • アナフィラキシー(呼吸困難等)
  • 無菌性髄膜炎

 

おたふく風邪にかかってしまった時の注意点

おたふく風邪の予防接種を何らかの理由で受けられず、または受ける前に罹患する場合があります。

おたふく風邪にかかってしまった時の注意点について、ここから詳しく解説いたします。

 

特別な薬や治療法はない

おたふく風邪に罹患した場合の抗生物質のような特別な薬や治療法は存在しません。
そのため、発症した症状に合わせて自然に治ることを待つ、「対処療法」のみとなっています。

主な症状についての対処法はいくつかあり、以下が代表的な対処法になります。

 

発熱時には、水分補給をする

おたふく風邪を発症すると、高熱が出る時があります。

発熱の症状の場合はナトリウムやカリウムなどの電解質不足にならないように経口補水液で水分補給しつつ、高熱で辛い時は解熱鎮痛剤を服用することが良いとされています。

歯応え、刺激のある食べ物を避ける

おたふく風邪を発症した方は開口時の痛みや、耳下腺の周辺部が痛くなることがあります。
咀嚼する毎に刺激が加わるので、歯応えのあるものは避けるようにしましょう。

小児科など医療機関を受診し、対処方法などを相談してください。

 

他人との接触を避けたほうがよい期間

おたふく風邪に罹患した場合は、他人との接触を避けた方が良い期間があります。

耳下腺の腫れなどの症状が出てからおよそ最低5日間は自宅安静して、他人との接触を避けましょう。

こちらでは子どもの場合と大人の場合でそれぞれ解説します。

子どもの場合

おたふく風邪に罹患した子どもは、学校保健安全法により一定期間幼稚園や学校などをお休みしましょう。


学校保健安全法によると登校の禁止期間は流行性耳下腺炎(ムンプスウイルスによるおたふく風邪)を罹患し、耳下腺・顎下線または舌下腺の腫脹の再現象およそ5日を経過し、かつ全身状態が良好になるまでと定められています。

 

大人の場合

おたふく風邪に罹患した大人の場合は、子どものように法律での規制はありません。
しかし、職場の上司・同僚など関係者におたふく風邪にかかっていない方や子どもがいる家庭もありので、感染を広げないように心配りが必要です。

 

おたふく風邪まとめ

こちらの記事では、おたふく風邪は予防できる病気なのか、またおたふく風邪の予防接種で合併症のリスクなどについて詳しく解説していきました。

 

  • おたふく風邪とは「ムンプスウイルス」が原因で引き起こす病気
  • おたふく風邪の症状は、発熱・咀嚼の際の痛み・耳下腺の腫れなど
  • おたふく風邪の症状だけでなく合併症の注意も必要
  • おたふく風邪の症状を防ぐには、抗体検査・予防接種などがある

 

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。

 

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また、もりのぶ小児科では、おたふく風邪の予防接種を行っています。
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