もりのぶ小児科|新宿区西五軒町の小児科

TEL.03-6280-7158

〒162-0812
東京都新宿区西五軒町8-10 臼井ビル1階

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開業5年目の挨拶

開業5年目にあたり

2017年10月に、江戸川橋駅から6分、神楽坂駅から徒歩8分、神楽坂の北側にある江戸川小学校近くの臼井ビルの1階に「もりのぶ小児科」を開業して、5年が経ちました。 これまでに、関西医科大学附属病院や国立国際医療研究センター病院、大阪の中野こども病院(現、大阪旭こども病院)などで、小児医療や感染症の臨床と研究に取り組んできました。そのキャリアの集大成として開院しました。患者様やそのご家族との関係を大切にすることを心がけ、地域の子どもたちの成長をサポートする小児科クリニックでありたいと考えます。

クリニックの特徴について

近隣に住むご家庭のお子さんを対象にした小児科クリニックで、子どもたちのプライマリケアの役割を受け持っています。
一般診療では、特定の病気に特化することなく幅広く診療をしています。その他、健康診断や予防接種などを通じて、病気の時だけでなく普段の子どもたちの顔もわかる、かかりつけ医としての役割をめざしています。
院内では血液検査や尿検査、感染症の検査、エコー検査など、病気のスクリーニングができる体制を整えており、必要であれば周辺の専門性がある病院に紹介しています。
この辺りは都心ということもあり、育児と仕事の両立を頑張っている人が多い地域です。お子さまたちの健康と成長を願い、ご家族をサポートしながら、地域に根差した診療を行っていくのが目標です。

なぜこの場所にクリニックを構えた?

私は大阪出身ですが、30歳の時に国立感染症研究所での感染症疫学の研修を受けるために東京に出てきて、その頃からこの神楽坂に住んでいます。その後も東京と大阪を行ったり来たりしており、合わせて10年以上神楽坂に住んでいます。僕にとって住みやすい地域ですので、開業するなら神楽坂だとずっと思っていました。開業までに大学病院や国立国際医療研究センター病院などで勤務してきたほか、厚生労働省の医系技官なども経験しており、これまでの集大成として2017年に開院した次第です。

クリニックの内装について

病気のお子さんとそのご家族が来院されますので、落ち着いた雰囲気でリラックスできる空間にしたかったこと、新宿区や文京区にお住まいのママたちがいらっしゃいますから、デザイン性が高いほうが喜ばれると考えました。
クリニック設計のデザイナー(平岡建築デザイン http://hiraoka-architects.com/)に、白を基調としたモダンな内装を設計してもらいました。座る場所によって見える景色が違ったり、部屋の仕切りの上が抜けているので閉塞感がなく、広く感じます。
感染症に罹患した患者さんに配慮して、小部屋になる待合スペースが2つと、授乳室兼パウダールーム、看護師の目が届きやすい位置に子ども用のトイレもあります。コロナ禍前は、待合室に、自分が子どもの頃に読んだことのある絵本や絵のきれいな絵本を置いていました。絵本を読んであげている親や、一生懸命に絵本をみているお子さんのお姿をみると心が和みます。入り口にはエンゼルフィッシュなどが泳ぐ水槽を置いています。魚を眺めているお子さんが多く、テレビなどの映像がなくても過ごせる時間を持ってもらうようにしています。

元気な時の顔を知っておくことも大切です。

この辺りは、以前からお住まいの家族と新しく流入してきた若い家族が混在されております。オフィス街まで30分圏内ですので、仕事と育児が両立しやすい地域です。実際に、仕事をしながら育児を頑張るママだけではなく、パパも増えていて、しっかりと育児に取り組んでいるご家庭が多いと感じています。
その反面、これまでに赤ちゃんと接する機会がなくて、赤ちゃんをどう育児すればいいのかわからずに困っている新米ママとパパもおられます。当院では、医師、看護師、事務スタッフと協力して、治療するだけでなく、子どもの成長を見守ることや家族とお話しすることを大事にしています。そして保健センターなどの行政的な機関とも連携しながら、子育てや日常生活に関することもサポートするようにしています。
今後、育児相談の体制確立や、病児保育などの事業展開をしたいと考えています。

診療で心がけていること

医療機関の機能分化が進んでいく中で、当院のような街のクリニックは、かかりつけ医の機能が大切です。その取り組みの一環として、当院では小児かかりつけ診療料の制度への対応をしています。これは継続的に受診している乳幼児を対象に普段の診療と、必要に応じて専門の医療機関への紹介や健康診断、予防接種、電話相談などの機能を担う役割があります。 当院を受診され顔なじみになった方にご利用いただいています。契約の条件に「受診回数が4回以上」という要件もあります。病気の時だけでなく、健診や予防接種で元気な時にも来てもらうことで、お互いに顔を覚える良い機会になりますし、元気な時の顔を知っている方が、つらい時の顔が気づきやすくなり、大切なことだと考えています。
「来院して良かった。病気で困ったらまた来よう」と思ってもらえるように、患者さんと検査や治療内容を相談して行うようにしています。皆さんの期待に応えられるように、当院も成長していきます。

ロゴマークへの想い

当クリニックの理念である「愛情と信頼」、さらには人とのつながりや関係を大切にしていきたいという気持ちをロゴマークにしたいと思い、ロゴマークのデザイナーに作ってもらいました。内装と同じようにシンプルで、モダンで、そこにぬくもりが感じられるようなデザインにしてもらいました。
ロゴマークへ込めた想いは、患者さんと私との繋がり、患者さんとクリニックとの繋がり、私も看護師も事務スタッフも、患者さんやそのご家族との繋がりを大切にして、お子さんの成長をご家族と一緒に喜べるような関係を大切にしたいということです。 この理念は初期研修後に勤務していた中野こども病院の理念「愛情・信頼・誇り」を受け継ぎました。その当時の理事長がことあるごとに理念を口にされていました。
あと、「医の原点を忘れるな」とのお言葉はその頃から心にとどめています。医の原点は何なのかという答え探しはこれからも宿題の一つです。様々な考えがあり、当院のスタッフの中でも色んな考えがあると思いますが、病気で困っている子どもと家族に対して、親身になって向き合うこと、それを継続することは肝心だと考えています。

これまで経験してきた医師の仕事

研修医の頃、白血病治療中の女の子がRSウイルスに感染して、助けられなかったことがありました。抗ウイルス薬などの特効薬や治療方法もなく、どうすれば良かったのだろうかと思い続けました。それが、その後に感染症の研究に取り組むきっかけでした。
卒後3年目から、24時間365日入院が必要な小児を受け入れている中野こども病院で、肺炎や熱性けいれん、胃腸炎などの症例を経験して、医師の礎を築いて日本小児科学会認定小児科専門医を取得しました。
その後は国立感染症研究所での疫学研修や北里生命科学研究所で基礎研究を行い、大学に戻って学位を取り、日本感染症学会認定感染症専門医の資格を取得しました。
とにかく医師免許を持ってできる仕事は、病院での診療だけでなく研究や行政の仕事も、何でもやってみようと取り組んできました。その女の子との出会いが、医師としての私の大きな分岐点であり、成長させてもらった大きな出来事でした。

医師を志した動機

子どもの頃から、「将来は人の役に立つ仕事に就きたい。世の中に、役立つことって何だろう。勉強したことを、活かすことができる仕事って何だろう。」という思いがありました。中学生くらいの頃に医師になりたいと思うようになったと記憶しています。
医師を目指すことなったことについて、具体的なエピソードはないのですが、病気やけがで苦しんでいる人に何かできないのか。困っている人を助けられる医師という仕事は遣り甲斐があるに違いないと思いました。その反面、医学部に入って、医者になるのは難しそうだなとも思いました。目標があると、とにかくチャレンジしてみる性分(性格)も手伝ってくれ、気が付いたら、ここまで来た感じです。大学の病院実習で、自分なら内科系かなと実感し、もともと子どもが好きでしたから、それを合わせると小児科の一択でした。
働いてみると大変なことがたくさんあって、小児科を選んだ時は現実をわかっていなかったなと思いますけど、それでも子どもが大好きですし、子どもが元気になる姿を見て、その様子を感じられるのが一番うれしくて、やりがいを感じます。

今後の抱負について

開院から、今まで必死に駆け抜けてきた感じで、あっという間の5年間でした。開業当時は予想もしなかったコロナ禍も起き、いろんな制約の中でありますが、診療を継続できています。これには、看護師と事務のスタッフが、子ども達への愛情をもって子どもと家族に接してくれたお陰です。お越しいただく患者さんも増え、継続的に通院される方も多くなってきましたので、方向性は間違えてないと思っています。
当院のスタッフは優しくて、働き者の方ばかりです。一緒に診療ができて頼もしいです。これからも、患者さんにリラックスしてもらえるように、スタッフと協力して、安定して診療ができる体制を整え、育児と仕事の両立を頑張っているご家族をよりサポートしていきたいと思っています。
また、予防接種や健康診断でも利用いただいて、かかりつけ医としての関係をつくり、地域で子どもを健やかに育てるお手伝いをしたいと考えています。病気や成長、発育のことなど、お子さんのことであれば何でも気軽に相談いただければと思います。 世の中も色んなことが起きて、社会情勢が変化していきます。その変化に対応しながら、子どもたちが元気に育つサポートができるようにクリニックも発展していきたいです。